4歳の少女がマラリアで死亡 イタリアにて

イタリアで4歳の少女がマラリアで死亡する事例が発生し、医療界を当惑させている。この少女は同国北部でマラリアに感染したとみられるという。治療に当たった医師らが5日、明らかにした。

 トレント(Trento)にあるサンタキアラ(Santa Chiara)病院の感染症科長クラウディオ・パテルノステル(Claudio Paternoster)氏はAFPに対し「このような例は今まで見たことがない。不可解なことだ。少女がマラリアに感染するなどあり得ないはずなのに」と述べた。

 報道によると、死亡したのはソフィア・ザゴ(Sofia Zago)さん。マラリアに感染する恐れがある国々への渡航歴は一切なかったが、家族と共に同国ベネト(Veneto)州のビーチで夏休みを過ごしていた。
 ザゴさんは別の症状でサンタキアラ病院の小児科に入院。その際にアフリカのブルキナファソを旅行中にマラリアに感染した子ども2人と接触したという。

 ザゴさんは2日にマラリアと診断されて集中治療室に移されたが、3日に容態が急変した。
 先週末に少女を診察したパテルノステル氏は、マラリアを媒介するのはある種の蚊だけで、そうした蚊はイタリアに生息していない説明。

 パテルノステル氏によると、イタリアでの年にわずかしかないマラリアの発症例は、マラリアを保持した蚊をアフリカから持ち込んだことによるものだという。

 だが同氏は、猛暑や気候変動を考慮すれば、ある種の蚊がイタリアで適応したり、再び定着した可能性を除外することはできないとしている。

★マラリア
マラリア原虫の寄生によって起る病気。ハマダラカの刺咬によってヒトからヒトに伝播する。
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律で4類感染症と定義される。悪寒,戦慄を伴う 40℃前後の発熱が特徴で,熱型によって,三日熱,四日熱,熱帯熱に分けられる。普通はカに刺されてから 10~14日の潜伏期を経て発病する。
3~6時間後発汗とともに下熱し,以後3日あるいは4日目ごとに発熱を繰返すが,熱帯熱の場合は不定型であり,また慢性化すると一般に熱型は不定になる。キニーネが長い間特効薬とされ,次いでアテブリン,プラスモヒンが開発され,第2次世界大戦後はリン酸クロロキンが使用されている。古くから人類を悩ました感染症で,熱帯では現在でも流行している。

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